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いまさら聞けないメタバース! 自社ビジネスに生かすには? 現状やメリットをまとめてみた。

WEBを介したサービスや新たなビジネスの形として注目されてきたメタバース。多方面で取り上げられてきましたが、実際どういった状況なのでしょうか?「自社のビジネスに活用できそうなのか?」「自分たちでも参加できそうなのか?」と関心を抱いている方も少なくないでしょう。また「よく聞くけど実は詳しく知らない…」という方もいるかもしれません。そういった方のために、ル・プロジェのコピーライターとちおが現在の状況についてお伝えします。

メタバースとはそもそも何なのか?

「メタバース」とは、オンライン上にある三次元仮想空間を指す言葉です。メタバース上ではユーザーが分身であるアバターを使い、現実世界と同じようなコミュニケーションやサービスの享受が可能ですが、同様の概念やサービスは以前にも登場しています。2003年にはWEBサービス「Second Life」が話題となったほか、2009年には大規模な仮想空間を描いた映画「サマーウォーズ」がヒットしました。 世界的に注目されたのは、2020年代に流行した新型コロナウイルス(COVID-19)感染症がきっかけ。非接触での生活や仕事が求められる中、オンラインでのビジネスやコミュニケーションの需要が高まりました。またSNSの世界的企業Facebookが「Meta Platforms」に社名変更し、メタバース推進を発表した影響も見逃せません。その成長性には総務省も注視。令和4年の情報通信に関する現状報告では、2030年の市場として約6,788億ドル(約78兆円)規模とする予測を掲載しています。

メタバースの活用事例にはどんなものがあるのか?

大きな期待感をもって注目されてきたメタバースですが、近年では実際に活用されている事例も見られるようになってきました。WEBサービスであるだけにゲームなどとの親和性が高く「Fortnite」「Minecraft」「どうぶつの森」といった人気タイトルで、対戦や協力を含むプレー、ボイスチャットなどによるコミュニケーション、アーティストによるバーチャルライブなどの内容が展開されています。また「The Sandbox」「Descent Land」といったゲームでは、アイテムや仮想空間内の区画を売買することが可能です。

このほか「Mesh for Microsoft Teams」では、オンライン会議などを行う「Teams」に「Microsoft Mesh」のMR(複合現実)機能を組み合わせて遠く離れたユーザー同士が共同作業を行うことが可能となっています。さらに東京大学大学院工学研究科・工学部では2022年にメタバース工学部を立ち上げ、仮想空間上での講義も実施。オンラインで工学系の専門教育が受けられる環境を整え、今後のデジタル分野発展を支える人材育成に取り組んでいます。

メタバースではどんなことができるのか?

まず挙げられるのは、さまざまなタイトルで展開されているゲームです。WEBサービスだけに親和性も高く、プレーを通じたコミュニケーションが図られるほか、アイテムやキャラクターなどの売買も行われています。

リモートによるミーティングが可能であれば、当然ビジネス向け商談の場としても活用できるでしょう。すでに無数のECショップが展開されているように、バーチャルショップも大きく増加していくはずです。アバターを使ったコミュニケーションが発展すれば、ECショップよりも細やかなやり取りが可能になるのではないでしょうか。

また映像、音楽、ゲーム性などを踏まえたバーチャルイベントも実施可能。バーチャルライブなどを実施しているアーティストも見られます。さらにショップなどを設けるメタバース内の区画を取り扱うビジネスも展開できるでしょう。現実の不動産と同じように、売買や賃貸といった形でショップ、イベント会場、広告スペースなどを取引する形です。

このほか新商品を立体的に紹介したり、住まいや車などをカスタマイズしたり、衣料などのコーディネートをシミュレーションしたりといった用途でも活用できそうです。

メタバースにはどういったメリットがあるのか?

メタバースでのビジネス展開を見すえるうえで気になるのが、どういったメリットを得られるかという点です。まず挙げられるのが、コミュニケーションの取りやすさ。三次元仮想空間だからこそカメラ映像同士より細やかな意思疎通が可能で、アバターを介するからこそ本人同士が顔を合わせるより言いたいことを言いやすくなるのではないでしょうか。

また三次元仮想空間ならではの新たなサービス、UX(ユーザー体験)、経済圏などが誕生する可能性も少なくありません。その場にいながら臨場感のある体験が可能という点も大きく、今後もイベントなど多彩なコンテンツが展開されると考えられます。

何よりコロナ禍のような状況でも変わらず、ビジネスやサービス提供が可能な点は重要です。今後も大規模感染症が流行する可能性は否定できません。そんな状況でこそ、メタバースの本領が発揮されるのです。

大切なのは常に最新の業界情報を収集すること!

メタバースの現在地についてお伝えしてきましたが、何より大切なのは参入することではなく、常に新たなビジネスの可能性について情報を収集することです。弊社ではそういった情報を求める皆様のために、さまざまなテーマによるWEBセミナーを実施しています。先端のWEBサービスや販促トレンドだけでなく、WEBサイトの活用法や自社のIT化といったテーマも設定可能です。ご要望に合わせて開催いたしますので、お気軽に問い合わせください。