Webサイトは“小さく改善”で成果を出す――PDCAの回し方

「今年こそWebサイトで成果を出したい」と思っているご担当者も多いのではないでしょうか。しかし、リニューアルするだけではなく、「改善サイクル=PDCA」を小さく、継続的に回すことでさらに大きな成果につなげることができます。今回は、Webサイトを“使える営業ツール”に育てていくための、現実的なPDCAの回し方をご紹介します。
1. 成果を出す企業は、必ず「改善」を習慣化している
アクセス解析を導入しても、数字を「見るだけ」で終わっていませんか? 成果を出している企業の多くは、月に1度や2ヶ月に1度といった頻度で「データから仮説を立て、小さな改善を加え、結果を見る」というサイクルを回しています。
特別なスキルは必要ありません。重要なのは「やりっぱなしにしない」ことです。
2. 1回のリニューアル+数か月ごとの見直し
多くの企業が3年に1度のペースでサイトをリニューアルしていますが、これだけでは変化の激しい市場や顧客ニーズに対応できません。デザインや構成を一新してそれまでの課題を解決しても、ビジネスは日々変化をしていくため、新たな小さな課題が出てきます。そこで、大改修に加えて、日々の運用での小さな改善の積み重ねをすることで、結果的に大きな成果につながります。
3. 小さく回すPDCA:
仮説の立て方(例:ファーストビュー、CTA、回遊率)
仮説は「ここがボトルネックかもしれない」という“気づき”から始まります。たとえば:
- ファーストビューが情報過多で、伝えたいメッセージが埋もれていないか?
- CTA(問い合わせボタンなど)は見つけやすい場所にあるか?
- 回遊率が低いページは、リンク導線が不十分ではないか?
具体的には、以下のように数値をもとにして仮説を立てると、より問題が明確になります。
- クロール率が30%以下 → 情報過多や伝わっていない可能性
- CTAのクリック率が1%未満 → 位置・文言の見直しが必要な可能性
- 直帰率が80%以上 → 関連リンク不足、次のアクションが不明瞭な可能性
4. AIを活用してアクセス解析・改善アイデアを洗い出し
このような分析にはAIを活用するのがお勧めです。データや画面のスクリーンショットなどから、そのサイトやページの課題と改善点をAIが分析してくれます。
たとえば、GA4で「特定ページの直帰率が90%以上」と判明したら、スクリーンショットとアクセス数データをChatGPTに読み込ませ、「このページの改善案を出してください」と尋ねてみるだけで、初動の仮説づくりがスムーズになります。
また、ChatGPTでGA4のPDFレポートを要約してもらったり、ヒートマップ画像に対し、注目エリアや見落とされがちな領域をAIが指摘してもらう、見出しや広告文の文案をAIに案出ししてもらうなど、様々な活用ができます。
まとめ:小さな積み重ねが、大きな成果を生む
Webサイトは「作って終わり」ではなく、「育てるもの」。完璧を目指すよりも、“できることから1つずつ”の姿勢が成果への近道です。小さくPDCAを回し続けることで、営業成果も確実に変わっていくはずです。
どこから始めればよいかわからないとお悩みの方は、ぜひ弊社にご相談ください!年間数百サイトのWEB案件を手掛けており、その知見をもってサイト運用をサポートいたします。また、マーケティングや紙媒体や映像、イベントに至るまでワンステップでご対応できます。どうぞお気軽にご相談ください!