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ウェブサイトのリニューアルは「5.5年」に1回。日経225構成企業のWEBサイト分析からわかること。

ウェブサイトのリニューアルは何年に一度すべき?

御社のウェブサイトは、何年前にリニューアルしましたか?
1年前?3年前?5年前?7年目?それとも、10年以上前でしょうか?

広告業界という立場で様々な業界のお客さまとお会いした時によく相談される質問の一つが、「ホームページは何年に1回リニューアルしたほうが良いでしょうか?」というものです。

以前の採用サイトの記事で紹介しましたが、一般的には、平均5年ごとにウェブサイトをリニューアルすると言われています。また、BtoC企業は「3~5年」、BtoB企業は「5~7年」が平均という意見もあります。しかし、それを客観的な統計データとして調べた分析は、ほとんどありません。そこで今回は「日経225」を構成する、日本を代表する企業のホームページのリニューアル頻度を分析した結果をご紹介します。
それらの企業が、どの程度の頻度で自社のウェブサイトをリニューアルしているのかを知るのは、経営層の方や、自社の広報や人事、ウェブサイトの管理などをされている方にとって、とても参考になるかと思います。ぜひご一読ください。

分析方法

Internet Archive」という、インターネット上のウェブサイト、テキスト、オーディオ、動画などのデジタルコンテンツを保存し、一般に無料でアクセス可能にしているデジタルライブラリがあります。その中でも、過去のウェブページを閲覧できる「ウェイバックマシン」が特に有名です。今回は、その「ウェイバックマシン」を使用して、日経225構成企業のホームページをリサーチしました。

なお、リサーチ方法は、各企業ごとにウェイバックマシンを使用してアーカイブを目視にて確認し、リニューアルした時期を特定しています。ウェイバックマシンは2001年からウェブサイトのアーカイブを開始しましたが、その間に社名変更などでURLが変わっている企業もあるので、以前に使用していたURLも確認しています。グローバルメニューの項目変更や情報ブロックの追加などのマイナーチェンジはカウントせず、トップページのデザイン・レイアウト構造・情報要素が大幅に刷新された場合をリニューアルと判定しています。

※本リサーチは2024年1月に実施
※日経225銘柄を構成する225社ウェブサイトのトップページをInternetArchiveを使用して分析
※社名変更等によりURLが変わった場合、それ以前に使用していたURLも分析。なお、経営統合などによる変更の場合は、存続企業の旧URLを基本としています

過去10年間でリニューアルした割合と平均

まず、2023年、2022年、2021年…と、過去10年で、毎年、何社がウェブサイトをリニューアルしているかをご紹介します。

日経225構成企業 リニューアル実施年

新型コロナウイルス感染症が猛威を振るった2020年以降、特に、2021年からの3年間で合計41.3%の企業がウェブサイトをリニューアルしています。過去10年間で見た場合のリニューアル平均周期は「4.17年」になります。しかし、この平均値は、新型コロナウイルス感染症という事態に影響されている可能性もあります。そこで、「さらにその前にリニューアルした年」も調査し、平均を取ることにしました。

2世代前のリニューアル周期との比較では「5.5年」に1度、リニューアルを実施

日経225構成企業 リニューアル実施周期

上記のグラフは、例えば、2021年にリニューアルした企業が、さらにその前にリニューアルしたのは何年前か?を同じリサーチ手法で調査し、その周期をまとめたものです。その結果、日経225構成企業は「平均5.5年で自社のウェブサイトをリニューアル」していることがわかりました。
また、7年目までに85%近くの企業がリニューアルしており、一般的に言われる「3年~5年」や「5年~7年」という意見や、「平均で5年程度」という私たちの経験値からも外れていないことも分かります。

大手企業だけではなく、中小企業にとっても重要な指標

今回の統計は日経225銘柄を構成する企業という、日本を代表する大企業のウェブサイトリニューアル周期を調べたものですが、この統計結果からわかるリニューアル周期は、大企業だけではなく、中小企業のウェブサイトにとっても重要な指標です。

DX・AI技術の普及や、SDGsやESG経営などへの対応、世界情勢やビジネスモデル・需要の変動、そして、日本においては人手不足による人材確保難など、ビジネスには様々な課題があります。特に人材確保の課題は深刻で、大企業が、中小企業の労働市場からも人材を獲得しようとしている動きもあります。

直近10年のリニューアル周期が意味する可能性

1世代前と2世代前のウェブサイトで比較した場合、リニューアル周期は平均5.5年ですが、過去10年間で見た場合は、リニューアル周期は平均4.17年となります。これは、新型コロナウイルス感染症など社会情勢の変化に対応するため、より早いサイクルでウェブサイトをリニューアルし、自社の事業や社会的価値・役割、そしてブランドを「時代に合わせて進化」させているためとも考えられます。

私どもも、本調査を通して、日経225構成企業ウェブサイトの過去と現在を見て、直近のリニューアルでは、各社それぞれ、自分の会社・事業が社会にどのように貢献できるのかをしっかりと示すものが増えたと感じています。

これからの時代、企業価値を向上し、ビジネスを拡大、そして、優秀な人材を獲得していくうえで、自社ウェブサイトの重要度はさらに高まっていきます。私どもル・プロジェは、4,000社の様々な業種のクライアントとのお取引で得た知見と、150名いる社内クリエイターの力で、みなさまの様々な課題を解決できますので、お気軽にご相談ください。

ウェブサイト リニューアル事例

弊社が手掛けたウェブサイト リニューアルの事例から、いくつかご紹介します。

タカカツホールディングス トップページ画像

タカカツホールディングス
https://www.takakatsu.co.jp/

宮城県を中心に、建材から建築、不動産と、住宅建設の川上から川下まで一貫して手掛けるタカカツグループ様のホールディングスサイトを構築しました。クライアント様が力を入れて推進しているプロジェクトを中心とし、企業の歩みや関連会社など、グループの全体像がわかるサイト構成にしています。

AGCエレクトロニクス
http://www.agcel.co.jp/

郡山市に本社があるAGCエレクトロニクス株式会社の公式ホームページ及び採用サイトを構築しました。「採用」「SDGs」を重視し、撮影も実施することで、クライアントの社風がよくわかるようなサイトとしています。

社内150名のクリエイターを擁する弊社にお気軽にご相談ください

弊社ル・プロジェは、社内に150人以上のデザイナーを擁し、企業ホームページ・採用サイトの構築から、会社案内・採用ツールの制作、看板やサイネージの制作、キャンペーン・セミナー・イベントなど、4,000社近くの企業様との様々な実績があります。

企業・採用サイトの構築・リニューアルや採用ツールの制作など、お気軽にご相談ください。社内稟議を取るために概算見積・資料が必要などといった初期段階からサポートいたします。