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あなたの販促にぴったりかも?消費者の“意思決定のクセ”を見抜いた広告手法が業界で注目!

こんにちは!ル・プロジェのプランニング担当のPスケです。突然ですが、みなさんは「ナッジ」という言葉を知っていますか。「nudge=肘でつつく」という意味で、2017年にシカゴ大学のリチャード・セイラー教授がノーベル経済学賞を受賞したことで注目を集めた考え方です。日本でも近年、環境省が中心になって活用が進められています。これまでSDGs等、主に公共利益の増進のために取り入れられてきた「ナッジ」。これからのビジネスのヒントとしてご紹介します。

“意思決定のクセ”を、意識的に使いこなす!

今日やらなければいけない仕事を「明日は必ずやろう」と思いながら、いざ翌日になるとさらに先延ばししてしまう…。そんな経験をしたことはありませんか。実は、こうした行動の背景には、現状を維持しようとする「現在バイアス」という“意思決定のクセ”があります。このような私たちが無意識のうちにやっている行動や考え方を利用するのが「ナッジ」です。世界各地でSDGs等の政策領域で取り入れられ、日本でも2018年に環境省事業で成長戦略や方針策定などに活用されて以来、注目が集まっています。

トイレの清掃費の大幅削減に成功!その手法とは?

「ナッジ」を使った事例として知られるのが、オランダの空港の男性トイレでの取り組みです。男性の小便器の中央に小バエを描くことで、大幅な清掃費の削減につなげることに成功しました。ハエが止まっていると、つい狙って用を足したくなる男性の心理を有効活用したものです。「ナッジ」は、誰にも行動を禁じたり、景品等のインセンティブを与えたりすることなく、人の行動を変えるもの。人々が選択し、意思決定する際の環境をデザインすることで、その人の行動をもデザインする手法だと言えます。

「ナッジ」はビジネスでもすでに取り入れられている!

このような「ナッジ」の発想は、ビジネスにおいても活用されています。例えば、「初期設定」。スマートフォンの購入時にどんなアプリが入っているかで、ユーザーが使うアプリが大きく左右されるでしょう。また、近年利用者が増えている定額制サービスの多くは、契約を更新する時ではなく、解約する時に連絡が必要な仕様となっています。また、人はものを得る喜びよりも、失う痛みの方が強く感じる傾向があります。この「損失回避性」は、通信販売等のダイレクトマーケティングの分野でコピーライティングに利用されています。

導入には注意点も!精通したパートナーを探すべし!

「ナッジ」の活用により、本人の自由な選択のもとで、コストをかけることなく、行動を促すことができます。ただし、「ナッジ」の導入にはデータの利活用が欠かせません。小規模に取り入れ効果検証を繰り返していくことがなにより大切です。実は、Webプロモーションと相性が良い手法だと言えます。株式会社ル・プロジェでは、このような「ナッジ」をさまざまな角度から検証しながら取り入れ、最適なWebプロモーションや販促手法等をご提案しています。ぜひお問い合わせください。