BLOG

デジタルとオフラインの連携でセールス・ブランドを強化するには?

2024年2月に電通が発表した調査によると、2023年の日本における広告費は7兆3,167億円にのぼり、そのうちインターネット広告費が3兆3,330億円と全体の約45%を占めています。デジタルマーケティングが主流の現代では、多くの企業がWEB広告やSNSを駆使していますが、競争が激化する中でターゲットに広告が届きにくいという課題もあります。

そこで、デジタル広告を活用する一方で、ポスターや屋外広告、パンフレット、チラシなどのオフラインプロモーションを組み合わせるのが有効です。今回は、デジタルとオフラインを組み合わせて認知度を高め、ブランドやセールスの強化につなげる方法を紹介します。

マルチチャンネル戦略の重要性

マルチチャンネル戦略とは

マルチチャンネル戦略とは、デジタルとオフラインのさまざまなメディアを組み合わせて、顧客に一貫したブランドメッセージを届ける方法です。この戦略では、ウェブ広告やSNS、ウェブサイトといったデジタルメディアと、パンフレットやポスターなどのオフライン広告を活用し、どこで触れても同じブランドイメージを提供します。

こうした複数の接点からメッセージに触れることで、ユーザーの記憶にブランドが定着しやすくなり、信頼や親しみも高まります。また、オンライン・オフラインで同じ内容の広告や情報を見ることで、商品への興味が増し、購買意欲の向上も期待できます。

一貫したブランド体験が与える影響

複数のチャンネルで同じメッセージを伝えると、顧客はブランドをより強く記憶します。ニールセンの調査によれば、ユーザーが異なるチャンネルで同じデザインやメッセージに触れると、広告の記憶率が35%向上することがわかっています。また、チャンネルごとにメッセージが異なると、消費者の42%がブランドの信頼性に疑問を抱くとされています。このように、デジタルとオフラインで一貫したメッセージを届けることで、ブランドの認知と信頼が高まり、購買や利用につながりやすくなります。

マルチチャンネル戦略のやり方

マルチチャンネル戦略は、デジタルとオフラインで一貫したプロモーションを行うことですので、様々な実施方法があります。今回は、その中からいくつかの組み合わせ例をご紹介します。

二次元バーコードの活用

スマートフォンが普及している今、パンフレットに二次元バーコードをつけて、WEB上でより詳しい情報やブランドの魅力を伝えるのは効果的です。例えば、ターゲット層にパンフレットを届け、そこに詳細ランディングページや動画への二次元バーコードを載せたり、AR(拡張現実)体験ができるようにすることで、企業や製品、サービスの魅力を視覚的にわかりやすく伝えられます。このようにして、パンフレットとWEBを連携させることで、ブランドの訴求力を高めることができます。

イベントのデジタル化とSNSシェアの促進

新商品の発表会や体験イベントを開き、その場でSNS投稿やライブ配信を促します。例えば、来場者が会場で写真を撮り、指定のハッシュタグをつけてSNSに投稿すると特典がもらえる仕組みにするなど、リアルなイベントをデジタルでも盛り上げる工夫です。こうすることで、イベントの様子がSNSで広がり、ブランドの知名度が上がります。また、参加者が自分で体験を発信することで、その人のロイヤリティが高まるとともに、その参加者の知人などにもブランドの魅力が伝わりやすくなります。

リマーケティング広告の活用

パンフレットで動画を見た人や、イベントでSNSに投稿・閲覧した人などに対して特別なバナー広告を表示する「リマーケティング広告」を活用することで、さらに接触機会を増やし、企業のブランドや製品、サービスの認知度を高めることができます。しかし、リマーケティング広告が頻繁に表示されると、不快に感じる人もいるため、広告の表示回数や頻度は慎重に調整することが重要です。

まとめ

以上、一例をあげさせていただきましたが、このように、マルチチャンネル戦略を使うと、デジタルとオフラインの広告をうまく組み合わせて、ブランドの知名度や信頼を効果的に高めることができます。デジタルとオフラインの特徴を活かして、統一感のあるメッセージや詳しい情報を発信することが、ブランドのファンを増やし、長く愛されるブランド作りのポイントになります。

私たちル・プロジェでは、約150名のクリエイターが在籍し、企画から紙媒体・デジタル媒体のデザイン制作、広告プロモーション、イベントの企画・運営、看板や店内装飾のデザイン・施工まで、幅広いサービスを社内で一貫して提供しています。デジタルとオフラインの両方に対応可能なワンストップサービスで、お客様の多様なニーズにお応えします。どうぞお気軽にご相談ください!