スマートフォンの閲覧を意識したページ構成とは?
総務省「令和6年情報通信白書」によると、モバイル端末の保有率は97.4%(うちスマートフォンは90.6%)に達しています。また、6割以上が、インターネットを閲覧するのにスマートフォンしか使わないというデータもあり、電車に乗る機会の多い方なら、上記のイラストのような光景は日常的になじみがあるのではないでしょうか。
今回はそのようなスマートフォン時代において、ウェブサイトの情報提供はどのようにあるべきか、をご紹介します。
目次
ページの読み込み速度
スマートフォンだけでなくパソコンでもそうですが、ページの読み込み速度はとても重要です。Googleの調査では、モバイル閲覧時にページが表示される速度が1秒から10秒になった場合、直帰率(ページの閲覧をやめてサイトを離れる人の割合)が123%増加するとされています。また、これは2017年の調査で、先日のファーストビューのブログでも紹介したように、利用者が閲覧判断にかける時間はさらに短くなっています。
多くの場合、パソコンは光回線など高速・安定したネットワーク環境で利用することが多いですが、スマートフォンなどのモバイルの場合、そうではないことも多く、そのため、表示速度に対する意識はとても重要となります。
具体的には、「スマートフォン用に縮小・トリミングした画像を提供/ファイル形式の最適化」をしたり、「スクロール時に追加で読み込むという遅延読み込みの利用」、「ページのソースコードの最適化」、「キャッシュやサーバーの強化」などの方法があります。
ページの長さ(情報量)に関する問題
同じくGoogleの調査では、文章、タイトル、画像などといったページ内の要素が400から6000に増えると、コンバーション(問い合わせ・購入などサイトが目標としているゴール)が95%減少するという結果も出ています。
しかし、商品・サービスのランディングページでは、しっかり情報を提供したほうが購入につながりやすく、また、それ以外にも十分な情報を提供する必要があるページは多々あります。
私どもの経験などから、このGoogleの調査は、「ページの情報量が増えたことによる読み込み速度の大幅な低下」や「情報が十分に整理されてないことによる読みやすさの低下」「それによりユーザーがページの内容や次にすべき行動がわかりにくくなったための結果」と考えています。
これらの対策として「目次など一覧の提供」や「重要な情報はページの上部にわかりやすく配置する」「見出し+簡潔な案内文などで自分が知りたい情報かどうかがすぐにわかるようにする」などの方法があります。また、ページの分割などが効果的な場合もあります。
重要なのは、WEBサイトの目的と目標とするターゲット
今回はスマートフォンにおける読み込み速度やページの情報量の話をメインにさせていただきました。ですが、これはあくまでもスマートフォン閲覧者を重視した話です。
BtoC向けのサイトやECサイト、ニュースサイト、オウンドメディアなどでは特に配慮が必要ですが、BtoB系サイトなどのように、そもそもパソコンで閲覧する人も多い、などのサイトもあります。また、ランディングページやブランドサイトなどのように、しっかりとマーケティング、ブランディングを行うためには多少読み込み速度が犠牲になる場合もあるでしょう。そして、WEBサイトのモバイル最適化を意識するあまりパソコンでの閲覧が不便になっては、ユーザビリティ的にも本末転倒でもあります。
重要なのは、WEBサイトの目的と目標とするターゲットに合わせたデザイン、レイアウト、情報提供であり、(読み込み速度の向上などは重要ですが)その中で、今回の話なども踏まえて、いかに効果を最大化していくか、ということです。
私どもは、年間数百件以上のウェブサイトを構築・運用しており、ウェブサイト制作に関する豊富なノウハウがあります。詳しく話を聞いてみたい場合、オンライン商談も可能ですので、お気軽にご相談ください。
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