社長挨拶:地域密着の広告戦略を
広告戦略という表現は、本音を言えば弊社では簡単に手に負えるものではないのです。といっても「広告戦略、お手伝いいたします」と企業パンフレットなどにうたっています。それは言葉を変えれば、何がなんでも広告のお手伝いをさせていただきたいと、非常に真剣に考えている企業なのであります。何やら意味不明で、言葉遊びをしているように思われますので、早速会社を設立してから現在に至るまでを簡単に説明させていただきます。
ル・プロジェ設立の動機
ル・プロジェを設立したのは、平成4年8月21日でした。バブル全盛期が平成3年で終わり、平成4年に入ると地方でもバブル崩壊がささやかれ、売上数字にかげりが出始めてきたころです。
何でそんな時期に25年も続けていた会社(大日本印刷KK)を辞め、新たな会社を創る気になったのか、いろんな分野の人に聞かれたものです。確かに年齢的には、今考えると残念ながら48歳になっており、サラリ-マンを続けるにも、体力的に峠を越しておりました。といっても続けるための明確な理由もみつからず、まして役職への魅力は感じておりませんでした。
あえて理由を探すとすると、郡山には18年間いましたので、一度独立して郡山で永住するのも悪くないと厚かましくも考えたことぐらいでした。又、私自身は仙台出身ですが、なぜか郡山を離れがたく地元密着の仕事をしてみたいなどとも考え、そのことが自分の性格に合っていると当時は考えていました。
そのようなことで、18年間一緒に仕事をやってきた仲間から離れ、とにかく一人で1からスタートすることが必要でした。
成長には、まず売上
設立当時、苦労したことといえば当然のことですが、先ず自分も含めて給料が支払えるだけの売上が必要なことでした。それは地元企業として広告のお手伝いをすることや、今までのネットワ-クを使い、さまざまな提案を仕掛けることなのですが。
しかし、私が描いた企業精神とは別に、いかに早く目標とする売上数字を獲得するかに終始していた気がします。そのためにはどんなことにでも手を出し、ためらわずに出来る仕事は何でもこなしてきました。名刺でも年賀状印刷でもコピ-の複写や看板修理や清掃などの仕事も、過去の実績と比較すると気持ちが萎えてしまうが、私にとって売上になればそのことがきっかけで大きく育つと思い込み、いちいち仕事の選択をしている余裕はなかったのです。その事は決して満足はしていませんが、結果的に現在の売上実績につながったと言えるのです。
今後の発展に必要なこと
現在、弊社の営業品目は設立当時から常に拡大・継続に努めてきましたので、他の広告代理店と比較すると珍しい扱い品目があります。今後もその仕事の取り組みについては、これからも継続してゆくことが当然と考えていますし、ル・プロジェはいまだ混沌として地元広告業界にあまり役立っていないと反省もしています。ましてやお客様に対して他社と比べてより多くのメリットが出せるような企業になるには、さらなる企業努力が必要であると真剣に考えています。
過去10年間、ル・プロジェもさまざまな仕事を経験し痛感していることは、市場調査から企画・デザインまで、さらにハ-ドな部分まで効率よく一貫した作業ができないと、この厳しいデフレ時代を乗り切れないということです。
しかしながら、自社内での設備にはリスクが伴い、広告代理業として本当に必要かの検証はよほどシビアにやらなければならないことも、絶対条件であります。さらに矛盾しますが、扱い品目をたえず増やしながら、ル・プロジェとしては一番得意な分野に特化することも忘れてはならないということなのです。
求める人材像
今のところ当社のスタッフは毎日、長時間の仕事量に挑戦しそれなりに何とかこなしています。しかし、まだまだ効率が悪く改善することは多いのですが、最終的にこの仕事が好きな人を中心にプロ集団として本当にレベルアップできないとすると、会社の存続は残念ながら難しいのです。
と言っても、ル・プロジェはまだまだ他の広告代理店と比較して、スタッフも含め発展途上の若い会社なのです。これからも勢いをもって絶えず品質、価格、スピ-ドに取り組んでいけばいずれ地元企業としての信頼が得られ、私の地元密着の企業精神にもつながると考えています。
さらに、ル・プロジェは型にはまった人材だけでなく、さまざまな個性をもつ集団に育ててゆきたい。当たり前ですが、仕事をやらされているのではなく、自分から仕事をしている、創造している、造っている気持ちを持ち続けられる企業の姿が夢なのです。
そのためにはまだまだ人材が不足している状況です。企業であればいくら人材が増えてもそのときどきの経済環境にあわせて社員ひとりひとりが共通の認識で仕事に対応ができれば、多少不謹慎で安易ではありますが、リストラをせずアメ-バのように絶えず変化に対応できて、その仕組みが構築(システム化)できれば企業として理想に近づくのかもしれません。
最後に
私は、長年にわたりあまり変化のない仕事を飽きることなく忠実に継続してきたタイプです。しかし、どんな仕事でも基本を忘れることなく継続することの大切さは肌身に感じています。
しかし、これからはもっともっと変化に富みレベルの高い仕事を求めて取り組んでいかなければならないことも明白です。企業として永遠なる課題に取り組む姿勢は失わず、地元企業との密着も深め、私の企業精神にも触れながら、10年後には満足できる企業が実現できると確信しています。
これからは私の時代にできなかったことを若い世代にやってもらうことも、私の夢の一つです。そのことが簡単に実現できるとは思えませんが、若い人が何度も何度も試行錯誤を繰り返し、経験を積むことが最も必要な要件であることは間違いありません。
ル・プロジェは広告代理店として自由闊達を尊重しています。個人個人が自分の創造力を最大限に発揮できる場を会社の発展とともに創りあげてゆくことができれば、企業としての成功が見えてくると考えています。そしてル・プロジェの若いスタッフとともに、新しい企業としての企業風土を創りあげてゆきたいのです。
これからもまだまだ、いばらの険しい道程が続くことも覚悟しながら、若い力と一緒に私自身ができることを精一杯頑張ってゆきたいのです。

